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バレンタインはチョコではなくお花を贈る?海外では一般的な「バレンタインフラワー」とは
バレンタインはチョコではなくお花を贈る!?
「バレンタインフラワー」という海外のバレンタイン事情
2月14日はバレンタイン。夫婦やカップルにとって大事にされるイベントですし、そうでなくても男性はそわそわする特別な日です。 では、「バレンタインフラワー」はご存じでしょうか? 実は、海外では女性から男性にチョコレートを贈るのではなく、男性から女性にお花を贈る、「バレンタインフラワー」を贈るのが一般的なのです。
チョコレートを贈るという文化は日本だけ
日本におけるバレンタインの過ごし方は、女性から男性にチョコレートを贈る、というのが一般的です。
しかし、この一般的な過ごし方は実は日本だけの、独自の文化なのです。 この文化の発端は1985年。
「メリーチョコレート」というチョコレートメーカーがバレンタインセールにチョコレートを売り出したことがきっかけなのだそう。
その時のキャッチコピーは「年に1度、女性から男性へ愛の告白を!」。
女性から男性への贈り物とされた理由は、一説によると、買い物へ来る人の大半が女性だったから、なのだそうです。
それからというもの、様々な大手のチョコレート企業が、大々的に毎年チョコレートを売り出すイベントをはじめたことで、この女性から男性へチョコレートを送る風習が広まったのです。
海外のバレンタインについて
一方、海外のバレンタインデーの過ごし方というのは日本のそれとは異なっています。
そもそも、バレンタインの起源はイタリア・ローマで「Saint Valentine’s Day(=聖バレンタインの日」)」と表現された特別な日。
その内容というのは、「司祭ウァレンティヌス(=バレンタイン)を祭る日」なのだそう。
なぜそのバレンタインが祭る日がカップルにとってのイベントになったかというと、 当時のローマ皇帝は、「若者が戦争へ行きたがらないのは、故郷に残る家族や恋人と離れたくないからだ」として、結婚を禁じていました。
そのような状況下の中、若者等をかわいそうに思ったバレンタインは若い兵士の結婚式を密かに内緒でとり行っていました。 しかしその行為がローマ皇帝に見つかり、バレンタインは処刑されてしまいます。
その処刑日が、2月14日でした。
その後、バレンタインは「聖バレンタイン」という聖人として、毎年2月14日はローマ国民がお祈りする日となりました。
昨今のようなイベントになったのは、14世紀頃から。 バレンタインデーは恋人同士が「愛を誓い合う日」として、恋愛に結びつけられるイベントとして定着しました。 では、その「愛を誓い合う日」であるバレンタインデーは、現地ではどのように過ごすのでしょうか。
男性から女性に贈るバレンタインフラワー
「愛を誓い合う日」バレンタインデーが恋人同士のイベントであることは万国共通ですが、海外と日本では少しその習慣が異なります。
先にお伝えした通り日本のバレンタインは女性から男性へチョコレートを贈るのが文化として根付いていますが、 海外ではその逆、男性から女性への贈り物をするのが一般的です。
イギリスのようにメッセージを添えたカードをメインに贈る国もありますが、 基本的に多くの国で贈られるのが、「バレンタインフラワー」と呼ばれる花なのです。
各国のバレンタインフラワー
では、各国のバレンタインフラワーはどんな花を贈るのでしょうか。
各国のバレンタインフラワーについて、ご紹介します。
・イタリア
バレンタイン発祥の地であるイタリアは、バレンタインというイベントに対して特に熱心です。
イタリアのバレンタインフラワーは「赤いバラ」が一般的。 茎の長い赤いバラで、花束にする際も奇数にするのがルールです。
・フランス
フランスでは、バレンタインが近づくと花屋が長蛇の列になるのだそう。
バレンタインフラワーとしてはイタリアと同じく赤いバラですが、「一輪だけ」をラッピングして贈るのが一般的です。
・フィンランド
北欧に位置するフィンランドですが、他のヨーロッパの各国同様赤いバラが人気ではあるものの、 近年負けず劣らず人気があるのは花束(ブーケ)。
お花の種類は特にこだわりはなく、とにかくさまざまな種類の花が交じった花束の注文があるそうです。
・スウェーデン
同じく北欧に位置するスウェーデンのバレンタインフラワーは、フィンランド同様花束(ブーケ)が圧倒的な人気です。
2月14日になるとフローリストが大忙しになるようです。
バレンタインフラワーはどんな花を贈る?
日本にまだ定着しきれていないバレンタインフラワーですが、いざ贈るとなったら何を贈るのが良いでしょうか。
本場のヨーロッパで圧倒的人気の赤いバラを贈るのがハードルが高い、という方も多いと思います。
おすすめのバレンタインフラワーをご紹介いたします。
・花束(ブーケ)
バレンタインフラワーとして贈るのに海外でも人気の花束。
ウェディングではブーケとして表現されることが多いですが、そのボリュームや内容はさまざまです。
・アレンジメント
アレンジメントとは器も込みでデザインされたお花の事。
そのまま飾っていただけるので、贈り物には最適です。
・一輪挿し
どんなお部屋でもそのまま飾っていただけることができて、おしゃれな一輪挿し。
最近ではドライフラワーで仕上げた製品もあるので、さまざまな商品を楽しめます。
バレンタインフラワーと一言で言っても、花の形はさまざまです。
贈るお相手のことを想った、心のこもったプレゼントにしましょう。
海外のバレンタインフラワーのまとめ
海外のバレンタイン事情は日本の習慣と大きく異なったもので、初めてバレンタインフラワーという文化に触れた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本のバレンタインのように、女性からのチョコレートをもらう習慣も素晴らしいのですが、海外のように男性からプレゼントを贈るバレンタインフラワーも徐々に日本に文化として浸透すれば素敵ですね。